トロイメライ・キス@

今日はいいお天気!私はうーんと背伸びした。
クレイはバイトにいっていて、ノルは薪割り。
キットンは新種のキノコをなにやらカキカキしている。
ルーミィとシロちゃんは平和にじゃれあってる。
赤毛の盗賊の姿だけが‥ない。
またカジノにでも行ってるんだろう。うちの家計、逼迫しちゃうってば。も〜。
「よ。俺の活躍、しっかり書いてんだろーな」
と、突然窓から至近距離で奴の顔が現れたからビックリ。危うく椅子ごとひっくりかえるところだった。
「んもう、ビックリさせないでよ〜っ。それよりまた、いったんでしょ」
「あん?」
「カジノ」
彼はぶす〜っとした表情で半目になった。
「ん!」
「なによ」
「だあら、手え、出せ!」
なによ、カエルかなんかじゃないでしょうねえ・・・・
恐る恐る手を出すと。
そこにはなんとも可愛らしいシュシュが。
「かあわいーい!!」
「なんら、ぱあーるう、かいいのら?」
「違うのよ、トラップがね、珍しく可愛い物をくれたのよ!」
「とりゃー、おてがらだおう!」
「で、行ったの?カジノは?」
満面の笑みで聞くと、
奴も満面の笑みで返して来た。
パーンチ!