独占欲

ゲロ甘トラパスです。それでもいい、むしろかかってこいやーって方はどうぞ。
















「なー」
「なによ」
盗賊さんのお願いで、耳かきしてあげてる途中。
ふいにトラップは、声をあげた。
「気持ちいー」
「そう?」
ならよかった。ここ連日、ピポちゃんの運転やらなにやらでトラップ、疲れてそうだったもんね。
「あらよっと」
「ちょっと、危ない!」
急にトラップは体制を変えて、私と向き合う形になった。
そしておもむろに__
キス!?
自分でも意外だったのが、全く抵抗しようと思わなかったこと。
ぐんぐん舌が入ってくる。
「ぷはっ」
やっと唇を離してくれたのは、1分ぐらいしてからじゃないだろうか。
「なんで抵抗、しねーんだよ」
「わかんないよ」
堰を切ったように涙がボロボロ、出てきてしまった。
「なんで泣くんだよ」
すかさずトラップがギュッと、私を抱きしめてくれる。
「俺以外の奴に、させんじゃねーぞ」